
近年は家族のつながりが薄かったり、子どもがいなかったり子どもがいても遠方に居住してしまった場合、後継ぎがいないということでお墓の管理ができなくなってしまうというケースが多いです。お墓は後継者がいなくなってしまうと荒れてしまうなど場合によっては強制的に撤去されてしまうこともあるので、もし後継ぎがないとわかったらその時点で墓じまいを検討して実行しなければなりません。
そして墓じまいをして納められていた遺骨を他の場所に移して供養しなければなりません。昔からお寺によっては、お墓を所有していない場合や所有していても後継ぎがいなくて管理できないという場合にお寺に納骨堂といった遺骨を預ける場所を設けて供養をしているところもあり、墓じまいした後でも安心して遺骨を預けて供養することが可能です。
また特に大きなお寺では10年程度に1回仏像を建立し、その中に共同墓地と同じような状態で遺骨を納めて供養をするといったところもあります。後継ぎがいなくて供養ができなくなった後でもお寺の方で供養してもらえるので、最初からお墓を作らずにそのようなお寺にて遺骨を納めるという家族もいるくらいです。墓じまいを検討している場合は、まずお寺に相談して遺骨を預けるということを検討すべきです。